DJAIKO62のアート噺

東京都内&京都の美術館で開催中の特別展・アート展について、インスタ記事としてあげたものをまとめています。

【展】PARIS オートクチュール -世界に一つだけの服展@三菱一号館美術館

学芸員DJのDJAIKO62として都内、関西を中心に美術展・特別展の紹介をしています。いつも読みに来てくださりありがとうございます!

     

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今日はELLEオンラインをチェックしている人にも特に胸躍るテーマであろう「ファッション」の特別展、

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「PARIS オートクチュール -世界に一つだけの服展」です。先日内覧会へお伺いしました。

 

「しまった(^_^;)オートクチュールのドレスを見るんだから、もうちょっとおしゃれをしてくればよかった!」と恐縮してしまうくらいの厳かな雰囲気はやはり三菱一号館美術館ならでは。

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職人の技術の集大成でもある贅沢なドレスを一着一着うっとりと眺めてまわるもよし、「どれを着たいかしら」と想像を膨らませるのもよし、「美しいシルエットとは?上質な素材とは?手間暇かけた仕事とは?」の「世界最高峰」を目の当たりにすることで、見る人の今後のファッション感にまで影響を与えるような特別な機会だと思います。ガリエラ宮からは今後一切門外不出というバレンシアガのピンクのドレスや、パリでは展示しなかった約20点、さらに初公開のものまでセレクト・監修したのは「スター・キュレーター」とも称されるガリエラ宮パリ市立モード美術館館長のオリヴィエ・サイヤールさん。「美術館においてファッションがテーマになることは特別なこと。ドレスひとつひとつをまるで宝物のように、彫刻を展示するかのように扱ってくれた。」と、この特別展が東京の三菱一号館美術館で始まる期待感をを感謝の意も一緒にお話されていました。

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そもそも、オートクチュールって何?という人も大丈夫です。19世紀後半にパリで生まれたオートクチュールの歴史を順を追って辿ることができます。

以前私が映画ブログで紹介した『ディオールと私 Dior & I(←映画の紹介ブログへリンクしています。)』は当時オートクチュール未経験のラフ・シモンズが通常半年はかけるというパリコレ発表に8週間で挑むというドキュメンタリーでした。ラフ・シモンズは2016年の春夏コレクションで辞任をすることが既に発表されているのですが、今回の特別展を見る前に映画で舞台裏を見ておくとより楽しめると思いました。細分化された技術のプロたちが「何とかしなくちゃ!」と奮闘し、知恵を絞り、血のにじむような努力と集中力で仕上げる「一着のドレス」がどれだけ特別なものなのかがわかります。

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クリエイティブ・ディレクターの交代もセンセーショナルなニュースとして報じられますが、今展ではそういった今・昔も対比として見られる工夫がなされています。時代を象徴するアイコン・女優・モデルなどが変わるように、女性の美意識、美のスタンダードも変化進化を繰り返し、そして受け継がれたり復活したり組み合わさったりして永続していることも感じ取れるのではないでしょうか。

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「PARIS オートクチュール -世界に一つだけの服展」は三菱一号館美術館にて2016年3月4日から5月22日までの開催です。 

※今展では一室だけ写真OKの部屋がありますが、その他の展示室のものは内覧会時に特別に許可をいただいて撮影したものです。

 

 

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