DJAIKO62のアート噺

東京都内&京都の美術館で開催中の特別展・アート展について、インスタ記事としてあげたものをまとめています。

【展】ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞@Bunkamuraザ・ミュージアム

学芸員DJのDJAIKO62です。東京&関西を中心に今見られるアート展・美術展・特別展のレビューをアップ。どれに行こうかな?の興味の糸口になれば幸いです。

 

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今日は東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の特別展

ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」をご紹介です。

昨今特にこのどくろや猫のモチーフが注目を集めていますが、私は日本でも最近大人気の河鍋暁斎の描きだす世界がど真ん中で好きで、そのお師匠さんだったこともある国芳さんもやっぱり好きな絵だなぁという入り方をしました。

今展「国芳・国貞」なら「どちらの画風やテーマが好きか」という見方も面白いでしょうし、「当時兄弟弟子としてライバル関係にもあったという二人の違い」を見比べてみるのもありでしょう。

厳密に言うと国芳は苦労人、早くに売れっ子になった国貞に負けるもんか!とその背中を追いかけて30過ぎにやっと大ブレイクした遅咲きの天才で、国貞は裕福な商人の子として豊国に学び引き立てもあって順調に出世した王道の人気絵師という感じでしょうか。国貞の描くファッションや小物、メイクや髪形などはその当時の流行までも左右し、「絵師」以上に文化を創り出していった存在でもあるんです。

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国芳の「国芳もやう正札附現金男野晒悟助」がポップなポスターになってお出迎え。猫ちゃんが集まってスカルのモチーフになって着物の柄に!ユーモアもオシャレです。

 

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ボストン美術館所蔵の14000枚超から選りすぐられた170件(約350枚)が来日していて、これだけの規模での出展は1876年の開館以来初の事だそうです。また、一度展示したら5年間は最低でも作品保護のために休ませるという貴重な機会、これを逃したらしばらくお目にかかれない作品ばかりですよー。

 

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 ↑国芳作「見立東海道五拾三次岡部猫石の由来」

老いて尾が2本になり化けた猫、猫又も手ぬぐいをかぶり踊っている。行燈に浮かび上がる猫のシルエットや背景に顔を出す不気味な猫の表情など、想像力をかきたててくれます。

 

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↑こちらも国芳作「国芳もやう正札附現金男野晒悟助」。ポスターにもなりました。壁にあるキャッチコピーにもご注目を。

       

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↑えー!これもおもしろーい!と食い入るように見たのが「荷宝蔵壁のむだ書」です。やっぱり国芳さんでした。ここに描かれたねこちゃんがグッズにもなっていますよ。

 

 

写真OKエリアも。

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三菱一号館美術館の「オートクチュール展」でもあった試み。一角が撮影OKになっています。

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↑撮影OKコーナーにて。

 

 

藍摺

こちらのコーナーには「藍摺」という作品もあります。今展でも珍しい一点としての位置づけ。

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↑藍色の濃淡、そして、口元にさされた紅(赤)が美しいです。

 

 

お土産コーナーも充実

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↑手ぬぐいも色合いがビビッド!

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↑ステッカーはお土産にぴったりですよねー♪

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↑なんとスケボーまで!これはかっこいい! ビームスとSasquatchfabrix.とのコラボグッズだそう。

 

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※本特別展は写真OKのエリアもありますが、それ以外の写真は内覧会時に特別に許可をいただいて撮影したものです。 

 

 

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