DJAIKO62のアート噺

東京都内&京都の美術館で開催中の特別展・アート展について、インスタ記事としてあげたものをまとめています。

【展】没後100年 宮川香山展@サントリー美術館

 

学芸員DJのDJAIKO62です。東京関西を中心に美術展レビューを更新しています。いつも読みに来てくださりありがとうございます :-) 

 

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今日は2016年2月24日から4月17日まで開催の特別展、「没後100年 宮川香山展@サントリー美術館」をご紹介。内覧会へお邪魔してきました。

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すでにインスタグラムやツイッターで「すごいよ!」と写真をあげたりしているのですが、超絶技巧とよばれるような分野が好きな人は絶対にはずせない機会だと思います。

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帝室技芸員

とは、宮内庁の前身でもある宮内省が運営していたもので、工芸や美術の分野において特に優れている人を顕彰する制度の事。帝室技芸員と聞いて思い浮かぶのは濤川惣助や並河靖之。というのも「超絶技巧!明治工芸の粋!村田コレクション一挙公開@三井記念美術館」がとにかく印象に残ったから。私はこういうのを見るのが特に好きなんだ!と気付き、きっかけに「京薩摩@清水三年坂美術館」にも足を運びました。今展の宮川香山も二人と同時期に帝室技芸員に選出されています。

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気の遠くなるような時間と神経を注ぎ込んでも、焼いてみたら土の収縮によって思った通りの仕上がりにならなかったり、釉薬が思い通りの色やツヤにならなかったりといった可能性もありますから、目の前に展示されている一点一点が奇跡的な一品であることは間違いないわけで、万国博覧会をはじめ受賞も多く、そもそもが輸出用だったこともありほとんどが海外に渡っていたと言います。その香山の作品を約50年以上にわたり研究・世界中から収集をして里帰りさせたのが田邊哲人さん。展示作品のほとんどが田邊コレクションからとなります。美術館や常設展がないことを考えると非常に貴重な機会ですし、もし、宮川香山の名、香山が生み出した高浮彫や真葛焼と呼ばれるものが初耳だったとしても、間違いなく目の前の奇跡にくぎ付けになります!

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↑猫の口の中を注意深く見ると…歯や舌まで!

 

個人的に気になった作品

猫とカニさんはもちろんなんですが…

22.高浮彫親子熊花瓶

53.高浮彫風神雷神百鬼夜行花瓶

64.黒釉高浮彫枯蓮ニ蛙花瓶

この3点も非常に印象に残っております。よかったらぜひ会場でチェックを!

また、大阪会場のみという91.紅梅鼠釉花瓶は図録を見ていて一目ぼれ!大阪にも行きたい!です。

 

上記写真は全て今展写真OKエリアのものです。

 

没後100年 宮川香山展
2016年2月24日~4月17日
サントリー美術館

 

 DJAIKO62

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