【展】プラド美術館展 スペイン宮廷 美への情熱@三菱一号館美術館
学芸員DJのDJAIKO62です。
*****
映画ブログも平日毎日更新中です。→【こちらから】
舞台挨拶や記者会見、トークイベントの司会など多数実績ございます。
また、ラジオ出演・美術展や映画コラム執筆などのお問い合わせなど
右プロフィール写真下のメールアイコンからDJAIKO62宛でお問い合わせください。
*****
ほんと、趣のある素敵な場所です。
ちょっと早くついて中庭で一息、
Cafe1894が開いている時はお茶もします。
「プラド美術館展 スペイン宮廷 美への情熱」
三菱一号館美術館で2015年10月10日から始まった特別展へ行ってきました。
小さな作品たち。
今年の初夏ごろこちらの美術館で開催されていた特別展、
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」も、
小さなサイズのものが多かったなぁとふと思い出していました。
日常使いで、また、季節によって飾り替えをしたくなるようなカジュアルさが印象的でしたが、
今回は数あるコレクションの中から「小さなサイズのもの」を選び出しています。
それこそ「工房」で受けていた大きな作品は、
作家の名前を冠してはもちろんいますが実際には弟子たちがその多くをペイントしていたりしますよね。
でも、小さな作品はどうでしょう?巨匠たちの筆跡、こだわり、実験…と
ずっとそのクリエイティブ魂が生き続けているあかしでもあったんじゃないかと思いました。
1819年に王立美術館として開館した美術館。
16から17世紀にはヨーロッパの頂点にあった国ですからその財力もすごかったわけです。
↑現存する作品が20点ほどしかないというボスの初来日や、
作品保護のために輸送や公開が厳しく制限される板絵、
エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤなど一度はその名を聞いた事がある作家が一堂に会します。
お気に入り。
私が印象に残っているのはベラスケスの「ローマ、ヴィラ・メディチの庭園」です。⇒Prado美術館の公式でチェック!
カラフルなわけでも緻密なわけでもないのですが、
とっても印象に残っています。
1629-30年の作品なんですが、この時代って人間や物語が主役で、
景色ってあくまでもただの背景とされていたそうなんです。
それがこの絵は一枚の写真のよう。人物も描きこまれてはいますが小さく、自然の一部分として。
色味が多いわけでもないんですが確かにこういう情景って見たことがあるような感じで。
ぜひご覧いただきたいなぁと思います。
もう一枚がビセンテ・パルマローリ・ゴンザレスの「手に取るように」です。⇒Prado美術館の公式でどうぞ!
これはもうハッとするほどきれいだなぁと思いました。
色味もモデルもたたずまいも背景もすべて好きでした。
絵はがきも久しぶりに買って帰りました。
こちらも貴重とされる板絵なんです。
図録によるとノルマンディーの夏のヴァカンス体験だそうで、
どうりで品の良さや優雅さがあるわ!と思いました。
こだわりを持って描かれた世界、見るだけが気づく描写など
アート感度の高い人ほどくすぐられるものが多い特別展だと思います。
大人のあなたにおすすめですよ。
↑前回の暁斎展の時同様、記念撮影OKな工夫も♪
公式サイトは→【こちらから】
※上記掲載の写真は全てプレス内覧会時、主催者に許可を得て撮影したものです。
DJAIKO62
Twitterぜひフォローしてくださいませ→https://twitter.com/eibunkyoyaku
☆舞台挨拶や記者会見、トークイベントの司会など多数実績ございます。
また、ラジオ出演・美術展や映画コラム執筆などのお問い合わせなど
右プロフィール写真下のメールアイコンからDJAIKO62宛でお問い合わせください。