【展】特別展 京都 洛中洛外図と障壁画の美
日曜日朝5時から6時にお送りしているワンマンDJスタイルの新番組J-wave Zappa内、
アイコノハナシでもピックアップしましたが、こちらでも♪
久しぶりに学芸員アイコの美術展話となりました。
東京国立博物館で10月8日~12月1日まで開催、
「特別展 京都 洛中洛外図と障壁画の美」の内覧会へ行ってきました。
岩佐又兵衛筆の舟木本、
京都 とはこれまた大きなテーマだなぁ・・・と思いましたが洛中洛外図なら納得。
今でいうところのイラストタウンマップ的な感じでしょうか、
3cmほどの大きさで描きこまれた人の数は約2700人!
舟木本の方には江戸時代に幕府により禁止されなくなった遊女歌舞伎なども描かれていて、
京都検定のテキストで少し読んだだけだったので「これが!」という驚きも。
東寺、天龍寺、渡月橋、金閣寺・・・と今も京都の人気観光スポットとしてにぎわう場所が、
江戸時代からかわらずランドマークとして描かれているんだね、
とタイムトラベル的に思いを馳せたりする楽しみもありました。
もう一つの目玉が二条城黒書院の再現。
今二条城では廊下からレプリカがはめ込まれた黒書院、一の間、二の間を見られるそうなんですが、
今回東博ではガラスケースの中ではありますが本物が登場!
間取りも忠実に、まるで自分が黒書院に足を踏み入れるような動線です。
スケールの大きさにはきっと度肝を抜かれるんじゃないかなぁと思います。
そして、将軍が居た一の間は展示されている襖絵も10センチほど目線が高くなっています。
なぜだかわかりますか?一段高くなっている部屋を忠実に再現したからだそう。
なので、二の間から一の間をのぞむもよし、一の間から将軍目線で見下ろしてみる感覚を味わうもよし、
そんな楽しみ方もありますよと学芸員の方のお話にありました。面白いですよね。
龍安寺石庭の映像もキレイでした~うっとり。
そして龍安寺にかつてあった襖絵もNYのMETから初の里帰り!
個人的にはオーディオガイドも楽しかったです。
野際陽子さんのさすがのナレーション、大好きな佐々木蔵之介さんのフレンドリーな語り、
京都と言えば!というお二人のお声に京都をより身近に感じました。
縮尺スケールで見渡す京都の街、実寸大で楽しむ二条城黒書院、
こんな京都の楽しみ方があったなんて!という感じです。
DJAIKO62【Twitter→https://twitter.com/eibunkyoyaku】
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特別展 京都 公式ホームページ→http://www.ntv.co.jp/kyoto2013/