DJAIKO62のアート噺

東京都内&京都の美術館で開催中の特別展・アート展について、インスタ記事としてあげたものをまとめています。

【展】海北友松展@京都国立博物館平成知新館

学芸員DJのDJAIKO62です。東京&関西を中心に開催中の特別展・アート展・美術展のレビューを書かせていただいています。

 

この間、担当番組Kyoto Air Loungeのオープニングや別の日の番組中に「アイコバナシ・アートバナシ編」として紹介した特別展がこちらです。 

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↑英語の表記が無いとお名前の読み方もわからないかもしれません。「海北友松」と書いて「かいほうゆうしょう」と読みます。

私は番組前に余裕を見て2時間ほどの滞在を予定して向かいました。屏風や襖絵などのスケールをイメージしてもらえたらいいかと思いますが、一つ一つの作品が大きいので、思っていたほど時間はかかりません。約80点弱です。作品ごとの解説を読むための順番待ちがたびたびあったのと、「描いてみよう、墨の線」という体験コーナーが楽しかったこと、また、映像コーナーも見ておきたいので余裕があれば2時間半ほどみておくといいかもしれません。

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↑看板にもなっている「雲龍図」。私はこの作品の展示室が一番印象に残っています。想像上、空想の生き物でありながらも尊く、また、神聖な存在として描かれた龍。まるでぐるりと囲まれたかのような緊張感のある空間になっていました。ゾクゾクと、息をひそめながらも少し距離をとってたたずんでいたくなるような絵です。空間を「創る」絵です。 

他にもサンフランシスコ・アジア美術館より来日している友松50歳ころの作品とされる「柏に猿図」も不思議な存在感と猿のかわいさにくぎ付けになりましたし、最晩年の最高傑作「月下渓流図屏風」は昭和33年にアメリカの美術館が所蔵して以来の里帰りとなるそうです。長谷川等伯の「松林図屏風」と並び称される名品です。お見逃しなく。

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↑書道のレッスンに行ってまだ日が浅く数字ががたがたですが…(^^;)馬のお尻の上部、赤い丸で囲ってある部分を練習して描きました。「細い→太い→細い」を一筆で描き、立体感や丸みを表現します。墨の香りも良く、筆をもって絵を描くということも新鮮で、私はとっても楽しめたアクティビティーでした。

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↑服を汚さないように作務衣や腕カバーも貸してもらえます。

 

京都国立博物館http://www.kyohaku.go.jp/jp/index.html

 

DJAIKO62(学芸員DJ)

2016年4月よりαステーションFM京都にて生放送担当中!月&火曜の16時~18時、Kyoto Air Loungeです。radikoプレミアムで全国からお聴きいただけます♪

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