【展】ブータン~しあわせに生きるためのヒント~展@上野の森美術館
学芸員DJのDJAIKO62です。東京&関西を中心に開催中の特別展・アート展・美術展のレビューを書かせていただいています。いつもご覧いただきありがとうございます。
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今日ご紹介するのは「ブータン~しあわせに生きるためのヒント~展」です。上野の森美術館で2016年5月21日から7月18日まで開催されています。
↑開会式にて。左からアーティスト/イラストレーターで今展のアートディレクターの松尾たいこさん、東京国立博物館アソシエイトフェローで監修者の岩田侑利子さん、ブータン王国国立博物館館長で監修者のケンポ・プンツォク・タシ僧正。
↑開催にむけて1年半という時間をかけて丁寧に準備をしてきたそう。「この特別展が集大成・終わりということはありません、日本とブータンのこれからや明るい未来を繋ぐ機会となってほしい。」と話していらっしゃいました。
↑エントランス。
↑色鮮やかなマスクたち、ウォールを見上げるように展示されていて、その数や存在感にも圧倒されることともいます。
ブータンと言えばどんなイメージをお持ちでしょうか?幸せの国、優しく美しい国王と王妃をみんなが敬い慕っている、親日国である、仏教の国…など様々でしょう。国王と王妃が2011年に国賓として来日されたのが鮮明に印象に残っていますが、あれから5年、今展は、日本とブータンの外交関係樹立30周年の記念事業として開催される運びとなりました。友人たちが最近旅をしてきたばかりなのですが、口をそろえて「素晴らしいところだった。」「よかった!」「また行きたい。」と絶賛していたのもあり、今回の特別展も楽しみにしていました。
↑相田みつをさんの美術館を思い起こさせるのはブータンで言い伝えられている格言たち。どれもそう難しいことを言っているわけではないのですが、とても響きます。
幸せの国だけど。
ブータンの言葉には幸せに相当する言葉が無くて、「セムガェ=心地よい」が近いそう。展示会に散りばめられた「格言」はどれもそう難しいことは言ってないけど当たり前だったり忘れていたりするものも多くて、長を敬い素直に教えを「そういうものだ」と受け止めているのは素晴らしいなと思いました。10年前と比べてみてもびっくりするくらい便利になりましたが、その便利さを手に入れる前の時代も良かったなぁ…と振り返ることってたまーにありますよね。不便なくらいの方が知恵絞ったり、寄せ集めたり、力をあわせるものでもあるかと。心も豊かに幸せとは?と噛み締められる特別展だなと思いました。
↑ブータンの人たちは普段から民族衣装を着ていて、けして特別な日のためのものではないそうです。「ゴ」「キラ」です。出口付近には試着して写真が撮れるコーナーがありますよ。
↑広島県立美術館学芸課長で本展監修者の一人、福田浩子さん。民族衣装もとっても素敵に着こなしていらっしゃいました。リクエストしたらキラの前でポーズもとってくださいました☆(ありがとうございます!)
ブータンの幸せをお土産に。
↑ブータンの民芸品たち。
↑ひとつひとつが手作りのタペストリー!
↑洒落のきいたネーミング!美味しそうです。
特別展公式サイトは【こちらから】
※ 展示室内の写真はすべて内覧会時に特別に許可をいただいて撮影したものです。
DJAIKO62
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