モーリス・ユトリロ展＠日本橋高島屋

 

 

 

ユトリロの壮絶な人生、映画になっていないんだろうかと思ったけど、救いとか希望とかがねぇ…。ターナー、ジャコメッティ、モディリアーニもまぁ、後味がいい映画だったかと言われれば微妙な記憶がありますが。

この週末で終わってしまう「没後65年 モーリス・ユトリロ展」。3月15日（日曜）がラストチャンスです。例の件で巡回展がなんと中止に！もったいない！ユトリロの作品がフィーチャーされる時に必ずと言って良い程取り上げられるのが母との関係。ルノワールの #都会のダンス のモデルにもなった美人で、恋多き奔放なアーティスト。恋愛を優先した母は育児を放棄、祖母に育てられるのですが、あろうことか赤ワインを与えられ、10代にしてアルコール依存症の施設へ。そこで絵をすすめられたのが画家となるきっかけだというからわからないものです。才能をめきめき発揮するユトリロと母はやっとアートという共通点で会話ができるようになりました。ところが、ユトリロよりも3歳年下でユトリロの友人ユッテルと母はまさかの結婚。どんだけ魔性やねんと。同じ家に住むユトリロは邪魔者扱いされるようになり、再び酒浸りに。ところがユトリロが人気作家として売れるようになると完全に支配下に置き、母と若き旦那は贅沢三昧。ユトリロは一歩外に出ると飲みすぎて警察沙汰になるからと引きこもり、絵葉書の風景を絵として描いていたのだそう。絵は理路整然としているのですが、小さく描かれた人物は後ろを向いていたり、顔もはっきりせず、美しいのですがどこか虚無感も感じられるんです。その後も「人に話したくなる」ような地獄の中描き続けることを半ば強いられたユトリロ。えらい人生だな、と映画を見るような不思議な感覚と共にみることができました。→うろ覚えなところもあるかもしれません。プライベートで行きましたが、日本初公開のものも含め約75点！巡回を予定していた京都も横浜もコロナの影響で中止が決まっているのが本当にもったいない。会期延ばせばいいのに！と思ったくらいですが、そうもいかない悔しさはありますね。残すところ1日、なかなかお出かけをおすすめできる状況ではまだありませんが、素晴らしい特別展だったと思います。展示室内はもちろん撮影禁止。入り口脇のタイトルしか写真が撮れなかったのですが、タイトルには絵が欲しい！ですね。見切った右側にディスプレイがあるんですが、ここはやはり顔となる一枚が改めていいなぁとリクエストしておきたいと思います。映像もありがたいんですけどね。ユトリロのハッシュタグを作っておきますので、クリックしてどんな絵か見てくださいね。#没後65年モーリスユトリロ展#モーリスユトリロ#ユトリロ#壮絶人生#人のために描く#日本橋高島屋#学芸員djのdjaiko62 #DJAIKO62#アート散歩#美術館#美術館巡り#美術館好き#おすすめアート展#アートライター#mauriceutrillo #utrillo

DJAIKO62(学芸員ラジオDJ)

2016年4月よりαステーションFM京都にて生放送担当中！月＆火曜の16時～18時、Kyoto Air Loungeです。radikoプレミアムで全国からお聴きいただけます♪

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【NEW】東京・関東エリアにて司会、MCとして復帰しました。アート、映画、アーティストファンイベントなど多数実績ございます。落ち着いた雰囲気をお求めの現場、簡単な日英通訳も進行と同時対応可能です。姿を見せない影ナレ、影MCも歓迎です。