DJAIKO62のアート噺

東京都内&京都の美術館で開催中の特別展・アート展について、インスタ記事としてあげたものをまとめています。

【展】安田靫彦展@東京国立近代美術館

学芸員DJのDJAIKO62です。東京と関西で開催の美術展・特別展・アートのご紹介をしています。

 

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今日は安田靫彦展です。東京国立近代美術館で2016年3月23日から5月15日までの開催です。

すごく良かったです。繊細かつ丁寧な絵に感動しました。

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やはり作家の名前を冠した特別展の場合、その作家を知っているかどうか、好きかどうかというのが足を運ぶかどうかの動機づけになるのかなと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?冒頭でも書きましたがとっても繊細で丁寧、それでいて大胆なテーマやトピックを描いている点など素晴らしいなと感じます。1976年に東京国立近代美術館で行われた回顧展から40年という節目、全てが原画という100点を通して安田靫彦の画家としての偉業や人生を辿りましょう。

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↑≪飛鳥の春の額田王 1964年≫※前期のみの公開です。

・歴史上の人物を多く描いています。秀吉や信長、聖徳太子ヤマトタケル安田靫彦という画家のセンスやイマジネーションを落とし込んだ歴史上の人物はどれも凛としていて美しく、本当にこんな姿をしていたんじゃないかと思わせてくれます。

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↑≪風神雷神図 1929年≫一番印象に残った風神雷神図、45歳のころの作品。なんと若々しさにあふれたお姿だこと!風神雷神をモチーフにした屏風絵はたくさんありますが一番「人」の姿に近く、若々しいんじゃないかと思いました。図録を読んでみると、「鬼になる前の姿」なんだそうですよ。けして人から鬼になったわけではなく、人がたをした神、中央アジアの風神アネモスにまで行き着くらしいとありました。  

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↑≪兎 1938年頃≫ うさぎのかわいらしさはもちろん、葉の色味も美しい!心躍ります。

 

何と迷いのない絵だろう、この線をひくのにどのくらいの考察やスケッチを重ねたのだろう?と思いを巡らせました。空間も広く、描きたいものへの決意が強いなとも感じました。知っておきたい日本の画家の一人です。貴重な機会となる回顧展、ぜひお出かけください。

 

安田靫彦展公式サイト⇒http://yukihiko2016.jp/

 

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