【展】藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美@サントリー美術館
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サントリー美術館へ行ってきました。
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素晴らしかったですよー!
キャッチに「名品ずらり。めっちゃええやん!」とあるのですが
まさにその通り!大阪にある藤田美術館からずらり勢揃いの
国宝・重文の数々に確かに「めっちゃええやん!」となります(*^_^*)!
もちろんメインは国宝の曜変天目茶碗です。
3つ現存するうちの1つは藤田美術館の所蔵で国宝。
星空のような、小惑星のような、
小ぶりの茶碗の中には水滴みたいな斑紋がたくさんあります。
ちょっとポップでモダン、不規則な水玉模様のようにも見えるかも。
茶碗の外側の斑紋、内側の小宇宙、
藤田美術館さんから貸し出される際の条件は
「どうか最高に美しく見えるように展示をしてください。」という粋なもの。
第3展示室へ入るとパッと目に飛び込んでくる存在感、
展示ケースを引き立たせ、背景にまで気を配った演出、
相当な神経が注がれ、見に来る人たちをお迎えしようという気持ちが伝わるものでした。
また、仏像好きの私DJAIKO62が心躍らせたのは
第一章の「傳三郎と廃仏毀釈」。
千体聖観音菩薩立像50体のうちの5体がまず迎えてくださいます。
穏やかな表情です。
そして、快慶作の地蔵菩薩立像(重文)です!
何度も引き返してぐるぐる360℃、いろんな角度から拝見しました。
鮮やかな彩色、截金、身にまとう衣の流れるようなラインは
布のひだや重なりもとってもリアルに描かれてあります。
手を合わせたくなるような威厳と存在感を感じるので、
実際のお像が思ったよりも小さいのに驚いたくらいでした。
そもそも藤田美術館って?
藤田美術館は実業家藤田傳三郎氏とその長男平太郎氏
次男徳次郎氏によるコレクションを公開するために1954年に開館しました。
約2111点を所蔵、その内9点が国宝に、52点が重要文化財の指定。
今回の特別展では国宝8点、重要文化財22点が一斉に見られる貴重な機会です。
第一章のテーマタイトルにもあるように、藤田傳三郎氏は
廃仏毀釈によって仏教(一部神道)美術が海外へ流出してしまうのを危惧し、
文化財保護のために多くの美術品を収集した明治時代の実業家です。
その確かな審美眼で工芸・芸術・絵画・染織など、
当時傳三郎氏やその子供たちが受けたであろう感銘の思いを
どこか見るものに感じさせる素晴らしさです。
傳三郎氏が晩年ずっと手に入れたいと願ったという
「交趾大亀香合」を収集するまでのエピソード紹介と展示も印象的でした。
展示替えや詳細、休館日などの情報は公式サイトをチェック!
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※次回の特別展は2015年9月12日から「花 Hana 華」がはじまります。
DJAIKO62
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