【展】よみがえるバロックの画家 グエルチーノ展@国立西洋美術館
学芸員DJのDJAIKO62です。
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Instagramでも投稿しましたが、
昨日はグエルチーノ展を見に国立西洋美術館へ行きました。
思ったよりも難しくなく、
絵がそもそもあった厳かな雰囲気がきちんと作り込まれてありました。
また、神話の解説も丁寧で、よく知らなくてもわかります。
特に印象に残っているのは、光の描き分け。
「聖カルロ・ボッロメーオの奇跡」という絵で、
生まれつき目が見えない赤ちゃんの視力が奇跡によって見えるようになった、
というシーンが描かれているのですが、
赤ちゃんや子供にだけ見えている天使を包む光と、
家の中で人の手でつくられる暖炉のあかり、
これが微妙に描き分けられているのだという解説。
物語や神秘性も相まって、天使を包む光がより神々しく見えるような気がしました。
また、1614~15年ごろに描かれたとされる風景が今も残る…というのも
素晴らしい所だなぁと。
もちろん耐震や安全が第一ではありますが、
映像や写真、記録だけではなくて、
「懐かしいなぁ」と振り返る、記憶に残る風景が
今後日本にどのくらい大事に残されるのだろうかと思うと
仕方がないけれどもさみしいな、とも。
2012年5月に地震に襲われたイタリアチェントにある市立絵画館は
大きな被害をうけました。
美術品は全て消防士により運び出され、今も復興のめどは立たないそうです。
収蔵品でもあるグエルチーノの絵画は復興大使なのだと館長は話します。
特別展では倒壊をしないように内部から補強された絵画館の様子の映像や、
写真の展示もあります。
収益の一部は募金にあてられるとのこと。
上野エリアのアート散歩にぜひ。
2015/5/31までの開催です。
昨日のおやつはキャラメルソース多めのキャラメルマキアート♡でした。
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