DJAIKO62のアート噺

東京都内&京都の美術館で開催中の特別展・アート展について、インスタ記事としてあげたものをまとめています。

【展】国立新美術館 貴婦人と一角獣展

4/24-7/15/2013の間、国立新美術館で開催されている、

貴婦人と一角獣展へ行ってきました。

 

 きれいでしょー。これ、織です、タペストリー(公式サイトや資料には※タピスリー表記)。

1500年ごろに作られたとされる6面の連作で、フランス国立クリュニー中世美術館の所蔵。

 

 

どのくらい貴重な機会なの?

フランス国外に貸し出されたのはかつて一度だけ。NYのMET、1974年の事だそう。

日本では初公開となります。

 

 

6面の連作? 

一角獣の角に貴婦人が軽く手を添える「触覚

侍女の持つ器から右手でお菓子をとり、左手で鳥に与える「味覚

花冠を編む貴婦人、その花の香りを背後で猿が嗅ぐ「嗅覚

パイプオルガンを奏でる貴婦人が描かれる「聴覚

貴婦人に甘えるようにくつろぐ一角獣、その目線は鏡に映った自らの姿に「視覚

以上の5作と、いまだその意味が謎とされる「我が唯一の望み」の6作です。

 

 

これが織だなんて・・・という驚きの緻密さ

気の遠くなるような時間と手間がかかったであろう、スケールの大きな美。

描かれているモチーフを、タペストリーとは別の展示室で、

写真や映像などで拡大しながら一つ一つとりあげる工夫もあり、

「もう一回自分の目で確認しに行こう!」

と言うふうに、何度もタペストリーが展示された部屋に戻りたくなるはず。

クリュニー美術館の厳選コレクションも合わせて堪能できますよ。おすすめです。

 

貴婦人と一角獣展公式サイト→【こちらから

国立新美術館サイト→【こちらから

 

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