パナソニック汐留ミュージアム ルオー財団特別企画展 ジョルジュ・ルオー I LOVE CIRCUS Georges Rouault Cirque Forain
パナソニック汐留ミュージアムは初!
ビジネススーツに身を包んだ方もミュージアムのフロアには割といらっしゃって、
ショールームなんかもあるところ。前から来てみたかったのです。
2012年10月6日から開催中、
「ルオー財団特別企画展 ジョルジュ・ルオー I LOVE CIRCUS Georges Rouault Cirque Forain」
見てきました☆
ルオーは田舎町にたまにやってくる移動サーカスが大好きだったそうです。
強烈にその題材に惹かれ、全作品のうちの3分の1がサーカスをテーマに描いたものだそう。
サーカスってはらはらドキドキするパフォーマンスと、
ピエロの進行や笑い、喜怒哀楽が目まぐるしく展開されるよね。
郷愁めいたものもあり、私なんかは木下大サーカスとか今でも見たいなぁって思う。
企画展ではフランスの劇場のドキュメンタリー映像も見られて興味深かったのですが、
思い返すと、確かにサーカスのステージはほぼ360度全方向が客席のものが多い。
映像にあった歴史のある劇場はさらにオーディエンスから見下ろされるような形だった。
舞台と客席が対面しているのではなくて、お客さんの目が全方向にある、何かとらわれているような。
ピエロという題材は誰のものを見ても、やはり悲しさというか、孤独やさみしさをいつも感じていました。
笑ったり、笑われたり、おどけたりするけれど、
それが仕事になるとやはり人には見せてはいけないであろう素の一面がある。
疲れていたり、さみしかったり、孤独だったり・・・
そんなところに繊細に共感したルオーはやはり優しい人なんではないだろうかと勝手に思いました。
本人が残したという言葉には、それを否定するようなものもあるんだけど。
※参考までに→リンク
線は太くゴツゴツしていて、
ふわふわしたメルヘンチックなファンタジーのサーカスではなく、
筆で力強くキャンバスに情熱をもってうつしだされているような感覚でした。
魂が入っております。
そんな中でも、ポスターになっている「貴族的なピエロ」は
ルオー晩年の作品で、
特別なピエロにだけ描き入れたという4つのボタン、
道化師を愛と犠牲の象徴として、キリスト的な人物像と一体化していったのだと、
解説にはありました。どう感じられるかは、皆さんの目で確認してみてください。
シャガールを思わせるような、幻想的な世界がパッと頭の中で描かれるようで、
私も一番素敵だなぁと思いましたよ。
DJAIKO62