三菱一号館美術館 1699-1779シャルダン展 静寂の巨匠
ちょっと前にFM横浜Re:wind内アイコバナシでもご紹介したシャルダン展。
まずは、シャルダンさん、あまり日本では有名じゃないかもしれませんが、
フランスを代表する静物画、風俗画を描いた、巨匠中の巨匠。
あの、ピカソやマティスも憧れ、敬った方です。
今回の特別展は、
ルーブル美術館の名誉館長であり、シャルダン研究においての第一人者でもある、
ピエールローザンベールさんが監修、38点ものシャルダンの作品が来日しています。
実は近年日本でも大人気のフェルメールのように、
シャルダンも生涯を通じて描いた作品数が少ないそうで、その数二百数十点ほど。
だから、まとまった点数がこうやって来日するというのは、
最初で最後の機会になるかもとおっしゃる方もいます。
シャルダンの未亡人と、女帝エカテリーナが持っていたという「食前の祈り」
個人蔵でポスターにもなっている「木いちごの籠」など、
一枚一枚絵の前でふと足を止めたくなる存在感を放ちます。
その中でも「羽根を持つ少女」はみどころの一つかと思います。
個人蔵でチラシにもポストカードにもなっていません。
絵のイメージを大切にしたいという所有者のこだわりや思いなのだそう。
シャルダン展の期間中にしか見れない作品ですよ。
内覧会の会見でお話をされた、三菱一号館美術館の館長さんの言葉が響きました。
「シャルダンは、静けさの中で時を永遠化した方なんです。」
この表現の意味がすごくぴったりくるなぁと展覧会を拝見しながら思いました。
2012年9月8日~2013年1月6日開催です。
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