DJAIKO62のアート噺

東京都内&京都の美術館で開催中の特別展・アート展について、インスタ記事としてあげたものをまとめています。

【展】ユトリロとヴァラドン 母と子の物語展@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

学芸員DJのDJAIKO62です。

 

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2015年4月18日から6月28日まで開催の特別展、

「【展】ユトリロとヴァラドン 母と子の物語展@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」に行ってきました。

Utrillo1

プライベートです。

ヴァラドン?と聞いてもピンとこない方の方が多いんじゃないかと思いますが、スュザンヌ(久しぶりに発音しにくいカタカナ…ホェン的な)・ヴァラドンユトリロのお母さん。でもそれ以上にドラマチックで有名な「いち女性」としての側面の方が面白かったです。

 

べっぴんさん

このヴァラドンの一生がまたすごい。印象派の有名どころのモデルをつとめ→ユトリロを出産→このころ自分も絵を描くようになり→実業家と結婚するも13年ほどで離婚→その後自分の息子よりも若い、さらに息子の友達だったユッテルと恋に落ちて再婚…と、「えらいモテはったんだなぁ。」と思うのもつかの間特別展にはユトリロと写るヴァラドンの写真が。まぁ、美しいです。

こんな時は???Google先生で調べました!→【ヴァラドン写真

あのルノワールのダンス3部作「ブージヴァルのダンス」と「都会のダンス」の女性のモデルがこのヴァラドン!なんですよ。なんでももう一つ、「田舎のダンス」はルノワールの婚約者が嫉妬してヴァラドンをモデルにしなかった…というから、画家も大変です。

 

ユトリロ、母への片思い。

息子からしてみれば、お母さんを独り占めできずに育った上に、決定打になったのはやっぱり自分の友達とお母さんが結婚したってことが大きかったのかなぁと。確かにショッキング。アルコール依存にもなって、どこか絵を見ていても景色の中に活気というか、人の行き交うざわざわした賑やかさはあまり感じられなくて、きれいな風景の中にちょっとマスコットのように描きこまれた人が見える時があるだけ。なんかそれが求めるものだけがどうしても得られないユトリロの心が埋まらない空虚とか葛藤のようにも感じられたりしました。

でも、義理の父となる友人ユッテルは名プロデューサーとしてユトリロの画家生活を支え、その結婚によって母の画風も生き生きと明るいものになり、アルコール依存のユトリロのマネージャーのように健康管理も気を配ったんだと知ると、ユトリロが望むかのぞまないかは別として、家族の形をそこに見たような気も。ユトリロ自身は年上の女性と結婚するんですよね、どこか母のように接してくれる女性を求めたんでしょうか?どうなんでしょう。

  

ユトリロ約40点、ヴァラドン約40点、個人蔵のものも多いので貴重な機会だと思います。

もちろん損保ジャパン日本興亜美術館が持っているゴッホのひまわりも見れますよー!

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