【展】パスキン展@パナソニック汐留ミュージアムルオー・ギャラリー
学芸員DJのDJAIKO62です。
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J-waveで毎週日曜日朝5時からの生放送「ZAPPAサンデー」と、
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2015/3/29まで開催のパスキン展
パナソニック汐留ミュージアムルオー・ギャラリー に行ってきました!
↑※内覧会の時に許可をもらって撮影をしています。
パスキンはエコール・ド・パリを代表する画家。
生誕130年を記念して、
ポンピドゥー・センターやヨーロッパの個人蔵のもの、
パリ市立近代美術館から約120点が汐留の地に!
エコール・ド・パリの中でも最も成功した画家のひとり。
裕福な家に生まれ、人生=旅と言えるほど、
ウィーン、ミュンヘン、パリ、アメリカ・・・とめぐり、
藤田嗣治やキスリングと親交を深め、
女性や子供の作品がばんばん売れたそうです。
絶頂期のパスキンに寄り添う二人の女性。
嫁エルミーヌと、愛人リュシーです。
時代も国も違うので倫理的なことはここではあえてふれませんが(^_^;)
展示されている写真には嫁と愛人が一緒にフレームにおさまっていて、
公認の存在だったそう。
嫁と結婚する8年も前にモデルをしていたリュシーと知り合い、
その10年後に再会して再燃する愛…なんですって。
1920年からリュシーとお付き合いをし、
奥さんやリュシーをたくさんモデルに作品を描いたそうです。
奥さん、辛抱強いですよね。
で、その9年後の1929年に画廊と契約。
このまま求められる絵を描き続けてもいいんだろうか!?
大きな葛藤の中、芸術家としての自由を手離してしまった…そんな風に感じたパスキン、
リュシーとの恋もかなわぬ絶望感やいろんな苦しみの中、
45歳という若さで自ら命を絶っています。
DJAIKO62、こう思いました。
ふんわりとした雰囲気をまとっていながらも
そういったエピソードを聴きながら見たせいか、
どこかはかなく、さみしく見えた気がします。
モデルでもある愛する存在の妻や愛人との時間は、
おそらく描いている間は自分だけのものだったに違いありません。
でもその時間は限られているし、
描いた作品ですらすぐに人手に渡ってしまう…
そんなところを多感に、さみしいと思っていたのかもしれないなぁと想像しました。
かわいらしさやユーモアがそれゆえグッと引き立つんですよ。
皆さんの目で確かめに行ってみてくださいね。
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