【展】今年一番のインパクト! 京都国立博物館 特別展覧会 狩野山楽・山雪
2013/3/30-5/12の開催、狩野山楽・山雪展に行ってきました。
「京都の狩野派は 濃い」とありますが、いやー、本当に濃い。
秀吉により才能を見出され、永徳の一番弟子ともいえる山楽、
徳川家について行ったのが江戸狩野、京都に残ったのが京狩野なんですが、
山楽は永徳亡き後一手に秀吉の仕事を引き受けたことから秀吉残党狩りの標的に。
命が危ない所を救ったのは他でもない徳川秀忠。その才能があったからこそだそう。
そして、山雪は山楽の義理の息子にあたり、才能を受け継いでいるのですが、
山雪すごい!とにかく見てほしい!
若冲らにも影響を与えたというのがわかる緻密さ、すごさ、迫力、優雅さ、
どんな言葉を持っても表現しつくせない、「山雪」の魂がそこにはありました。
これだけのものが一堂に会し見れるのに期間はたったの39日。
貴重な日本絵画は保護の観点から公開する期間も厳しく制限されているそうです。
アメリカやアイルランドから里帰りする作品も貴重な機会。
もともとは表裏背中合わせだった「老梅図襖」と「群仙図襖」が50年ぶりに京都の地で再会、
当時を懐かしむように背中合わせで展示されているのも必見です。
今年入って一番!と思える特別展じゃないかなと思いました。
京都まで行くとついつい寺社観光やグルメがプライオリティーになると思うんですが、
こんな企画展、全国探してもそうそうあるもんじゃありません。
京都であえての美術展観賞もいい思い出になるかもしれませんよ。
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