【展】特別展 上村松園 生誕140年記念 松園と華麗なる女性画家たち@山種美術館
学芸員DJ DJAIKO62です。
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大好きな美術館のひとつ、山種美術館。
内覧会の機会だけではなく、プライベートでもよく行きます。
2015年4月18日から6月21日まで開催の特別展
「上村松園 生誕140年記念 松園と華麗なる女性画家たち」
の内覧会に行ってきました。
上村松園、生誕140年を記念した企画展です。
山種美術館所蔵の全18点!が一挙に公開される貴重な機会。
松園の描く女性ってほんっとうにハッとするくらい美しいんです。
一点の曇りもない、なんだろう、
寝癖なんかついた格好では到底向かい合えないような感じです。
印象に残った作品を少し。
まずは牡丹雪。
大胆な構図、画面左下には二人の女性が傘をさして雪の中を雪風を避けるように歩いているんですが
大きな雪が舞っています。
「こういう雪って何ていうんだっけな…あぁ、ぼたん雪!おー、牡丹雪ってタイトルやん。」と
あらためてこの作品のタイトルにもなっている牡丹雪のさりげなさに驚いたり、
新蛍なんてもう、きれいですよー。
団扇を持った簾越しの女性、寝る前の帯結び…
ふと外に蛍が飛んでいるのを見て、そっと隙間からのぞき、目線を蛍にやっている様子。
男性が描くときっともっと艶めかしくなるんですよ、
でも、そうじゃない。純粋に美しいんです。
特別展では女性初の帝室技芸員となった野口小蘋をはじめ、
非常に見ごたえがあり、どれも心躍る美しさであふれていました。
学芸員DJ DJAIKO62、こう思う。
女性目線の女性って、男性がついつい目が行くいろ~んなポイントとは違い、
その人の性格とか素顔まで見透かしたようなところがあるんです。
あざとさやとってつけた化けの皮はすぐにわかっちゃう。
それは女性なら誰もが思う、「きれいだと、かわいいと思われたい。」
その努力を大なり小なりみんな同じようにやっているから。
だから一歩先行くライバルたちに「負けた!」って悔しく思うんだよね。
昔から男性が女性のモデルを描く…という方が圧倒的に多かった気がしますが、
松園は女性ならではの目線で女性の真の美しさを描き、
男社会の最たるものでもある日本画壇に置いての圧倒的な存在感を示したのだろうと思います。
男だってつまんない嫉妬をするしプライドもありますからね、
真似しようにも何をもって松園の圧倒的な「美しさ」になるのかわからなかったんじゃないかなと。
そんな中、辛い思いもたくさんしながら社会人として、妻として、母として
凛と生きた上村松園は今の時代をタフに生きる女性たちにも知ってほしい存在です。
ぜひ図録をご覧いただきたいなぁと。
松園の言葉や想いが素敵でしみます。絵と一緒に掲示もされていて「ええ事言うてはる。」と
一生懸命メモを取ったりもしましたが、全部図録になっていました(^_^;)
おやつ♪
山種美術館といえば、毎回特別展に合わせてつくられるオリジナルの和菓子!
ぜーーーったいにいただきます。美味しいよー。抹茶セットがいいよー。
今回は全種類ちょっとずつ試食をさせていただきました。
一番のお気に入りは池田蕉園の春流をモチーフにしたという
「ひとひら」でした。写真右下のピンクの扇形のものです。
お上品な甘さでうーんと癒されました(*^_^*)
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読んでくださりありがとうございました。
*写真は内覧会時に許可をいただいて撮影をしています。
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